概要

　日々医療・介護の現場に従事しておられる事業所の方々からの「コロナ禍における心温まるエピソード、嬉しかったエピソード」を紹介いたします。
　※掲載内容は、令和2年度「富山市医療・介護資源把握調査等に関するアンケート」から抜粋しています。
　（調査基準日：令和2年12月1日）

事業者の皆様から寄せられたエピソードを一部抜粋　　　　　　　　

　　【施設系サービス事業所】

• オンライン面会を実施した時、利用者のご家族より「スタッフに囲まれた父の姿を見て、
  胸が熱くなりました」とお手紙をいただいた。

　　【訪問系サービス事業所】

• コロナ感染対策で朝に検温している時、利用者が「いつも守ってくださりありがとうございま
  す」と言ってくれた。
  
  
• 今はマスク等が支給されるようになったが、初めの品薄で大変こまっていた時、一般の方、
  ボランティアさん、ＯＧの方、法人が手作りのマスクをステーションへ届けて下さった。また、
  地域の会社の方が消毒で手荒れがひどいだろうからとハンドクリームを送って下さり、とても
  うれしかった。

　　【通所系サービス事業所】

• コロナで大変だった頃に、他事業所に電話をすると「どこも皆大変だよね、頑張ろう」と同じ
  介護を行う立場で励まし合えたことが嬉しかった。
  
  
• 利用者とご家族がガラス越しに面会されているときに、それぞれがガラスに手を押し当て、
  涙ぐみながら短いひとときをアイコンタクトで心の交流をされていた。この様子を垣間みて、
  施設での生活を余儀なくされている高齢者にとって、ご家族の存在がいかに大きいかを再認識した。　　　
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• 陶芸が趣味の職員が「アマビエ」の置物を作り玄関に飾ったところ、デイの利用者様がお詣り
  したり、お賽銭を置いたりしてくださる。

　　【地域密着型サービス事業所】

• 入居者の姉妹が写真や手紙をご本人宛に施設に郵送され、「認知症も進行し大変かもしれない
  が、職員と一緒に手紙を読み、返事を書いてほしい」と言われた。職員が約１時間かけて本人
  と一緒に手紙を読み、返事を書いて姉妹に郵送すると、感動され涙を流され喜ばれた。
  　
• 利用者の様子を写真や直筆メッセージで送付したところ、ご家族から多くの感謝の言葉
  をいただいた。また、ご家族からマスクの寄付もいただいた。これからもご家族へ元気
  な様子を伝えていきたい。

　　【居宅介護支援事業所】

• 病院は、家族、親類などは面会することができない状況であり、ご家族の決断で在宅での看取
  りをされた。ご家族、親族皆で看送られ、幸せな顔で逝去されたと聞いた。介護者も高齢者で
  あり、皆心配だったが、家族も満足され悔いのない最期となった。　　

　　【地域包括支援センター】

• 終末期の段階にある方が、コロナ禍で家族との面会がかなわないことをきっかけに、自宅での
  介護を希望された。ご家族とともに最期を考える機会となり、この仕事をしていてよかったと
  思った。
  
  
• 地域で、感染対策をしっかり行いながら住民自身の健康を考え、健康教室など実践している方
  はとてもすばらしいと感じた。自助互助の力で、自分たちの健康を保っていこうとするパワー
  を感じた。

　　【薬局】

• 薬局内を消毒、換気する際に利用者が労いの声をかけてくれる。また換気で寒い中待っていた
  だいた利用者も、わずかな暖しかないのに労いの声をかけてくれる人もいた。

　　【送迎サービス】

• 車いすの旦那さんが病院を退院し、施設までお送りする時に道を少し遠まわりに走ってしまった。
  降りられる時に謝ると、利用者の奥さんが「今は別々の施設に入っていてほとんど会えなくて
  とてもさみしい。主人は旅行が好きで元気な頃はよくどこへでも車で連れていってもらいました。
  今日は天気もよくいいドライブをさせてもらいました。ありがとう」とおっしゃってくださり、
  私もとてもうれしくなった。